12/12/2017

雪・雪・雪・・・・・・

大雪です。
特に私の住むバッキンガムシャーはイギリス中部から南部にかけては最も多く降った場所のひとつです。
イギリス国内で飛行機や列車のキャンセルが相次ぎ、日本から来ている知人は確か今日帰国だったと思います。ちゃんと帰れますように。

子供たちは雪だるまやイーグルーを作り楽しそう。イーグルーとは日本語でカマクラのことですが、私が小さかった頃は北海道はまだまだ雪が多く、毎年カマクラ造りを楽しみにしていたものです。今年は北海道も雪が多いそうで、妹からのメールでは今日午前中に2回雪かきをしたとか。

こちらも今日は寒くなりそう。
 今日は、シュロプシャーでは零下13度になると報道されています。

お隣さんの庭の木が雪の重さに耐えられず、今にも大きな枝が折れそうです。背後の大きな木が倒れてきたら大変!20メートルは優にある大木です。









ラジオからはクリスマスの音楽が流れ、12月も半ばに近づくと町はすでにクリスマスです。

12/11/2017

チューダーの館のクリスマス

今年最後の仕事となった二つのツアーから戻りました。店仕舞いにはちょっと早い気もしますが、引っ越してからはロンドンでの仕事が少なくなったのがその理由です。

さて、今回のツアーでは時期が時期なだけにクリスマス雰囲気が溢れる場所を沢山周りました。

コッツウォルズのボートン.オン.ザ.ウォーターの 「浮かぶクリスマスツリー」




ブロードウェイは夜になると人通りも少なく、クリスマスライトを鑑賞しながら静かに散歩です。



ホテルでも。




クリスマスライトが村や町で灯る美しい季節ですが、歴史ある館のクリスマスディスプレイは格別です。チャールズ.ディケンズの小説「クリスマス・キャロル」があまりにも有名で、その上クリスマスツリーやクリスマスカードの習慣が始まったのでほとんどの人は歴史的クリスマスと言えば「ヴィクトリアン・クリスマス」を思い浮かべますが、今回訪れた2件の館はどちらもチューダー朝(16世紀)の建物です。そう、お后を6回変えローマ法王、神聖ローマ皇帝に1番目の王妃との離婚が認められず、カソリックから独立、イングランド国教会を設立した暴君ヘンリー8世やその娘エリザベス1世の時代です。

ケント州のヒーヴァー城は、姦通罪の罪をきせられ処刑されたヘンリー8世の2番目のお妃でありエリザベス1世の母であったアン・ブーリンが育ったお城です。1903年にアメリカの大富豪であったウィリアム・ウォルドーフ・アスター(後に男爵位を授かりヒーヴァー子爵アスター公となる)が買い取りましたが、家族が住みお客をもてなすには本館が狭すぎるため(!!!)すぐ後ろに「チューダーヴィレッジ」というチューダー調の建物を新築。ここは現在は宿泊施設となっています。







チューダーヴィレッジ



丘陵地方にあるハドンホールは12世紀からの建物ですが、17世紀に増築されたほんの一部分を除いては多くがチューダー時代に増築、改築された16世紀の「新しい部分」です。ジェイン.オースチンはここを訪れている間に「高慢と偏見」の一部を書き、またミントンの陶器の柄で有名な「ハドンホール」はここにあるタペストリーの柄にヒントを得たという説があります。でも私はここを訪れると必ず思い出すのはシャーロット・ブロンテの「ジェイン・エア」です。特に駐車場からお城に向かう道から見上げる館はロチェスター氏の館で火事で燃えているあのソーンフィールドの館です。私にはイメージ的にぴったりに思えます。










クリスマスのこの時期、日本からイギリスへの訪問客は少ないのが残念です。確かに夏と違って日照時間は短くなりますが、その代わりイギリス的なクリスマスの雰囲気が味わえて素敵ですし、暖炉の薪がパチパチ音を立てて燃える暖かい部屋でお茶を飲んだりマルドワイン(スパイスのきいたクリスマス時の熱く甘いワイン)を片手の会話を楽しんだり。皆さんそれぞれに合った楽しみ方が沢山あります。

ハドンホールの館を出ると「この時期のイギリスっていいですねー」というお客様の言葉に応えるかのようにまるで空に絵の具を流したような淡いピンクとブルーの空がこの日一日の日程の幕を閉じてくれました。





クリスマス直前は航空運賃、ホテルの料金も上がりますが、12月初めですと通常気温もそんなに下がることもなく(今年は10日から大雪が降りましたが)お勧めの時期です。

11/25/2017

それなら自分たちでやる!

ブログが書けなくなってしまいました。なんとか元通りにはなりましたがいつまた変になるかハラハラものです。幸いメールは大丈夫でしたので仕事には差し支えなかったのがせめてもの幸いです。

今日は前回に引き続き、「国にすべて頼らないで、個人やコミュニティでできることはやってみよう」というテーマですが、先日の新聞で感心したことを書こうと思います。







ヨークシャーデイルという風光明媚な地域にある人口1,137人の小さな村の話です。村にある唯一のガソリンスタンドが閉鎖されるということになりました。何せ、このガソリンスタンドが閉鎖されれば一番近くのスタンドまでは60キロ近くあります。そこでオーナーの承諾を得てコミュニティが買い取り、3年以内に支払いを済ませるということなりました。昨年は10万リットルのガソリンを売ったそうです。(田舎にあるために政府から1リットルにつき5ペンスの払い戻しがある)




この村のコミュニティが動いたのは今に限ったことではありません。まず25年前にチーズ工場が閉鎖されかかった時に工場を買い、今では200人を雇うほどになりました。それまでにも学校、駅、警察、銀行が閉鎖され「もう我慢できない!」と1997年に村人たちが立ち上がって‘コミュニティ・パートナーシップ’ を設立、図書館もオープンされました。そして警察、郵便局、問い合わせデスクまでできました。2011年には ‘小さな白いバス’ を買い取り、10キロ先の駅まで運行しています。今ではその数も10台になり、53人のボランティア、8名のパートタイムのドライバーによって毎年65.000人を運びます。(ヨークシャー地方議会から毎年£113,000の補助が出る)またランドローヴァーを買い、更に人里離れた農家の子を学校に運びます。

中には、大都会のリーズから片道一時間かけて ボランティアドライバーとしてやってくる人もいるとか。また「会話を楽しむのが目的」と、終点に到着しても下りない人も出てきました。




来年は2か所の土地を買い、若い人も住めるようなリーズナブルな家賃の家を建てる計画もあります。

コミュニティ・パートナーシップの代表者は言います。「この村は自給自足の精神が伝統です。‘自分たちで出来る’という姿勢が強いのですよ。他のコミュニティでも是非やってもらいたい。私たちにできたのだから彼らにできないわけはないし、誰もしてくれないのであれば自分たちでするという気持ちは大切です。」

ごもっとも。コミュニティに不満があると、つい政治を責めたくなります。でも国でしてくれることは限られていて、それを待っていたらいつまでたっても生活は改善されません。ホント、学ぶことが多いですねー。

*明日から2週間ほどブログをお休みします。

















11/18/2017

チルドレン・イン・ニード

昨日は毎年恒例の ‘チルドレン・イン・ニード’というテレビのチャリティ番組の日でした。これはイギリス国内の身体や精神障害、環境の影響、貧困など何かの理由で困っている子供たち、若者を助けようという番組です。昨年は490,000人の人のために寄付金が使われました。寄付金はテレビで放映されている間も電話やテキストで集まりますし、その他にも全国的に行われる街頭募金やチャリティ活動があります。今では頭に包帯を巻いた黄色のぬいぐるみのパッズィーはこの時期になるとクリスマスのツリーのようにスーパーなどどこにでも見かけるものとなりました。

‘チルドレン・イン・ニード’は1927年の始まったチャリティですが、BBCのテレビで現在のようなスタイルで放映されるようになったのは1980年のこと。寄付金はいつも前年の額を上回り、昨夜だけでも5000万ポンド以上(75億円)が寄付されました。







普段はまじめな顔のニュースキャスターがユーモアたっぷりのかくし芸をしたり、セレブがクイズ番組に出たり。出演者はすべて無料奉仕です。関わっているのは有名人だけとは限りませんは。一般の人たちは芸や、スポーツ、チャレンジなどを通して募金活動をします。集まったお金の使い道も実際に苦しい環境の中で生活している子供たちを通して知らせてくれます。それは見る人に深い感動を与えたり、涙を誘ったりしますが、国中が一体となって行うチャリティ活動は単にお金を集めるだけではなく、それ以上に人間が助け合って生きていくことの重要さ、素晴らしさを教えてくれます。






またこのイベントのひとつであるリックショー・チャレンジは身体に障害のある子や兄弟が8日間、一日10時間人力車で走りチャレンジしながら募金を募るもので、番組が放映される日にBBCのビルに到着という設定です。走行距離はなんと720キロ以上です。完走した時はもちろん家族も、そしてテレビを見ている人たちも奇跡を見るような気持ちです。

https://www.youtube.com/watch?v=ZTqo3QiZwAc

「国にまかせておけないこと」ってたくさんありますね。もちろん政治がしっかりしていて福祉が潤滑に行われていることは大切ですが、国にまかせないで自分でできることはするという気持ちも大切だと思います。今日は、これに関連したことを新聞で読みましたので、それも一緒にご紹介したかったのですが、夜も更けました。明日にします。







11/16/2017

パディントンベアー

‛オリエント急行殺人事件’に次いで、今度は‛パディントンベアー’を見てきました。数年前に製作された同名の映画の2弾目です。下は物心がつき出した子供から上は無限の高齢者まで男女、年齢に関係なく楽しめる映画だと思います。




この映画でますますイギリス人とオレンジマーマレードの切ってもきれない縁が感じられますし、イギリスにいらっしゃったことのある人はロンドンの観光名所や田舎の風景が懐かしく感じられるでしょう。またイギリスのお菓子に興味のある人は、伝統的なケーキなどが出てきて興味深いと思います。動物好きは、ぬいぐるみのパディントンの表情を見てご自分の家の犬や猫を思い出すかもしれません。

そしてどんな人間でも持っているであろう良心やまたもろさが予期しないところで垣間見られるところなどは「やっぱり人間って悪くない」と思う場面が沢山あります。ホロリとくる場面です。

ひょんなことからパディントンベアーは刑務所に入れられてしまうのですが、そこでの出来事はこの映画のメインのシーンといえます。もちろんファンタジーの世界ですから現実味はないかもしれませんが、そんなことは全く問題になりません。見終わるといい気持ちになるのですから。








出演者は、‘オリエント急行殺人事件’の豪華キャストに比べれば、‘パディントンベアー’のほうは、イギリス以外ではあまり知られていない役者が多いのですが、この国ではほとんどの人が知っていてる顔ぶれ。皆さんも「ああ、この人、ハリーポッターにも出ていた。」とか知っている顔を見つけることでしょう。‘ダウントンアビー’でグランサム伯爵を演じたヒュー.ボナヴィルはパディントンベアーを家族として受け入れたブラウン家の父親役です。

ハラハラドキドキ、涙あり笑いありの正に息をつく間もないほど熱中できる映画でした。




家から車で20分以内のところに立派な映画館があります。ファーストフードにちょっと毛が生えたようなレストランもあり、ピザ.エクスプレスではヴィーガン用ピザが食べられ(もちろんチーズもヴィーガンです)、駐車場も無料です。映画館から数分歩いたところにちょっとしたショッピングモールもあるし、これからは映画を見に行く機会も増えると思います。

また、テレビではBBCの‘ブルー.プラネット’という海面下の動物の素晴らしいドキュメンタリーが始まりましたし、しばらくは画面上とのお付き合いが多くなりそう。ガイドにとってこれからは仕事も少なくなり、毎年勉強したり、普段あまりできないことに専念する時期です。




11/14/2017

オリエント急行殺人事件

アガサ.クリスティ原作の映画「オリエント急行殺人事件」を見てきました。今までにも何度か映画化、テレビのドラマ化が行われてどれも良かったので「何も新しく作り直さなくてもいいのに。」と思いながら主人に誘われてあまり期待もせずに行ってきました。映画が成功すれば、同じ原作からより良い作品、少なくとも同じレベルの作品を作ることはとても難しいことでしょう。そういう映画のほとんどは「やっぱり前のもののほうがいい。」とがっかりするのがおちですから。




今までの「オリエント急行殺人事件」の中では1970年代のアルバート.フィニー主演のものがあまりに強烈に頭に焼き付いています。テレビではデイヴィッド.スーシェーのポアロが有名です。1970年の映画では錚々たるたるメンバーが出演し、イングリッド.バーグマンはこの映画でアカデミー賞を取ったと記憶しています。

今度の映画では演技派俳優で知られるケネス.ブラナーグがポアロ役、そして監督をしました。出演者は1970年代のものに負けないくらいの有名俳優が出演。イギリスからはジュディ.デンチやデリック.ジャコビ、ハリウッドからはジョニー.デップやミシェル.ファイファーが出演しています。






期待していなかったことが返って幸いしたのか、結果は「見てよかったー。」です。ポアロはデイヴィッド.スーシェーのような「運動不足で体が動かないポアロ」ではなく、最近テレビで話題になったシャーロック.ホームズ役のべネディクト.カンバーバッチのように機敏でした。それがちょっと不自然に思われたこと、それぞれの役の説明が少なすぎたことを除けば満足です。

同じ原作でも監督やキャストによって全く違う作品ができることに気が付いて見てよかったと感じる映画でした。俳優のギャラだけでも「一体この映画の製作にはどのくらいのお金がかかったのでしょう?」と気になるところ。でも今どきの映画に比べれば「お安いもの!」だったと聞いてますます感心しました。俳優たちが、お金ではなく「出たいから出る」という作品はやっぱり違います。今回の映画もそういうふうに見えました。

ぜひ皆さんもご覧ください。そして可能であれば1970年代のアルバート.フィニーの映画、デイヴィッド.スーシェーのテレビドラマも見れば今回の映画のすごさがもっとわかるかも?




11/12/2017

リメンバランス.サンデー

今日はリメンバランス.サンデーと言って戦没者を追悼する日でした。戦争記念日(リメンバランス.デー)は昨日。それは第一次世界大戦が終結した11月11日11時(ドイツと連合国の休戦協定が結ばれた日、時間)にイギリス各地で黙とうが行われます。

リメンバランス.サンデーとは11日に一番近い日曜日に、英国のみならず特に英連邦の国々で追悼式が行われます。イギリスではどんな町や村に行っても必ずと言ってよいほど戦争記念碑がたっています。そのほとんどは第一次世界大戦で戦死した地元の兵士のためにたてられたもので、各兵士の名前が刻まれています。イギリスでは第一次二次世界大戦以来、多くの戦争で戦死者が出ています。最近ではアフガニスタンで戦死した人々の報道はいまだに新しい記憶となっています。

さてウィンズロウの町でも、今日は10時から12時まで追悼式が行われました。場所は聖ローレンス教会に面したにハイストリートの戦争記念碑です。朝から車は通行止めとなり、大勢の人が集まりました。














ハイストリートの商店街のディスプレイもこの日はケシの花が中心です。
花屋のウィンドウ






不動産屋



ネイルサロン




そして教会にも




募金運動のためのケシの花を身に着けたり、追悼式さへ反対する人はいます。でも国のため、平和のため、自由のためと信じて戦い死んでいった人々のことは決して忘れず無駄な戦争を避けるためにこれからの人たちに伝えていかなければいけないでしょう。

追悼式でよく読まれるエピタフです。
When you go home, tell them of us and say, for your tomorrow we gave our today.

http://yumikotivers.blogspot.co.uk/2016/11/blog-post_11.html